ワークショップ「イスラーム諸国の「人権」規範形成と国際的な信頼醸成」
学術変革領域研究(A)「イスラーム的コネクティビティにみる信頼構築」(イスラーム信頼学)では、 基盤研究(A) 「イスラーム・ジェンダー学と現代的課題に関する応用的・実践的研究」と共催にて、下の要領にてワークショップ「イスラーム諸国の「人権」規範形成と国際的な信頼醸成」を開催いたします。
皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
*詳細はこちらより(イスラーム信頼学ウェブページ): https://connectivity.aa-ken.jp/activity/1785/
日時:8月8日(火)15:00–16:30
報告者:池端 蕗子(立命館大学、B02班公募研究者)
コメンテーター:小野 仁美(東京大学)
使用言語:日本語
開催形態:一般公開/無料, Zoomによるオンライン開催/要事前登録
事前登録:
こちらのフォームからお申し込みください
プログラム:
15:00–15:40 池端 蕗子(立命館大学)「イスラーム諸国の「人権」規範形成と国際的な信頼醸成:イスラーム協力機構の事例から」
15:45–16:00 コメント(小野 仁美・東京大学)
16:00–16:30 質疑・応答
要旨:
イスラーム諸国は、人権侵害の原因をイスラームという宗教そのものに還元するような規範・言説に対抗する規範を、イスラーム世界内外に積極的に打ち出す必要に迫られてきた。これはイスラモフォビアへの対応であると同時に、人権侵害の疑いから国際社会の評判を損なうことを防ぐための各国政府による政治戦略でもあった。その際に、世俗主義的な立場から宗教にもとづく暴力を否定するのではなく、あくまでもイスラームに基づいて「人権」とは何かを再解釈し、暴力に対抗する規範形成に寄与する試みが行われてきた。本発表では、イスラーム協力機構(OIC)とその下部機関の活動に焦点を当て、イスラーム諸国やウラマーがどのように国際的に結びつき、人権概念の再解釈と人権に関する国際的な合意形成を行っているかを明らかにする。
共催:
・学術変革領域研究(A) 思想と戦略が織りなす信頼構築(代表:山根聡、20H05828)
・基盤研究(A) イスラーム・ジェンダー学と現代的課題に関する応用的・実践的研究(代表:長沢栄治、20H00085)
お問い合わせ:
藻谷悠介 motani.hmt[at]osaka-u.ac.jp