科研費基盤研究(A):イスラーム・ジェンダー学と現代的課題に関する応用的・実践的研究

フェミニストトークイベント 第2弾

The Power of Books——女性がつくる書店と出版社——

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当日の様子がメディア掲載されました

文化通信
G.B. エジプトで書店創業した女性の著書刊行へ 書店・出版社を経営するエジプト・モロッコ・日本の女性がトークイベント
https://www.bunkanews.jp/article/338254/

好書好日(朝日新聞)
フェミニズムや出版文化、3カ国の女性創業者が語り合う 「シェルフ・ライフ」著者来日しトークイベント
https://book.asahi.com/article/14961113

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 エジプト、モロッコ、日本で、女性たちがつくった書店や出版社が話題になっています。本イベントでは、つくり手となった3人をお迎えし、創業や経営にまつわる経験や、「本を通して世界を変える」という共通の思いについてお話しいただきます。電子化が進み、さまざまなメディアを通して情報があふれる今、本の持つ力~ THE POWER OF BOOKS とは一体何なのでしょうか。そしてフェミニズムの可能性とは?ご参加の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

日時:7月2日(日)14:00-16:00(13:45開場)(終了しました)
会場:Book Lounge Kable[カブル]
   東京都中央区日本橋兜町7番1号
アクセス:東京メトロ東西線「茅場町」駅直結【出口11】

[登壇者]※逐次通訳がつきます。
ナディア・ワーセフ(エジプトの書店「ディーワーン」創業者)
 2002年に共同設立されたエジプト初のモダンな書店「Diwan(ディーワーン)」の創業者。1974年、エジプト・カイロ生まれ。ロンドン大学バークベック校でのクリエイティブ・ライティングの修士号、ロンドン大学東洋アフリカ研究学院での人類学の修士号、カイロ・アメリカ大学での英語および比較文学の修士号の三つをもつ。ディーワーンを設立する前は、「女性器切除対策プロジェクトチーム」や「女性と記憶フォーラム」で調査やアドボカシー活動に従事していた。2014年、2015年、2016年に『中東版フォーブス』の中東で最もパワフルなアラブ女性200人に選ばれたほか、『タイム』誌などの雑誌でも取り上げられている。

ヤスミナ・ナジ(モロッコの出版社「クルテ」&アートセンター設立者)
 モロッコ・フランス人。キュレーター、出版社「クルテ(Kulte)」の創設者。1980年、モロッコ・ラバト生まれ。ソルボンヌ大学(旧パリ第4大学)の政治哲学科を卒業 道徳および政治哲学の修士号と編集顧問の修士号。2013年、モロッコにて出版社「クルテKulte)」を設立。フェミニズム、性的少数者問題、人種問題などマイノリティを扱った書籍をアラビア語、フランス語、英語などで出版している。アートセンター「Kulte Center for Contemporary Art & Editions」も同時に運営しており、Kulte は現在、北アフリカで最も意欲的な出版社およびアートセンターの1つとして認識されている。

松尾亜紀子(フェミニズムの本を届ける出版社「エトセトラブックス」創業者)
 エトセトラブックス代表・編集者。1977年生まれ。出版社で編集者として15年勤めたのち、2018年に独立してエトセトラブックスをスタート。刊行物に、フェミマガジン「エトセトラ」、『痴漢とはなにか』(牧野雅子著)、『フェミニズムはみんなのもの』(ベル・フックス、堀田碧訳)などがある。2021年、同名のフェミスト書店をオープン。2019 年に始まり全国に広がった、性暴力に抗議する「フラワーデモ」を呼びかけた一人でもある。

[コーディネーター]
・後藤絵美(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)
・鳥山純子(立命館大学国際関係学部)

共催:科研費基盤研究(A)イスラーム・ジェンダー学と現代的課題に関する応用的・実践的研究(代表:長沢栄治・東京外国語大学)