イスラーム・ジェンダー学科研主催 若手研究報告会
「良い兵士」とは?:イスラエル軍におけるジェンダーとエスニシティの交差
1948年の建国以来、イスラエルは男女両性への兵役を課している。兵役によって国民(ネーション)を創出するミリタリズムによって、国民と兵士は同一視される。この時、イスラエル軍の特権的な地位にある部隊の「良い兵士」はイスラエル国民の理想として表象され、市民生活で有利なキャリアを得られる。他方、その「兵士の質」とは価値中立的ではなく、「良い兵士」はイスラエル社会の多様な階層性によって構築/再生産されている。本報告はジェンダーとエスニシティの交差性(インターセクショナリティ)に注目することで、「良い兵士」とはイスラエルの如何なる権力構造、階層性の産物であるかを議論する。
・日時:2022年10月23日(日)13:30~15:15(終了しました)
・場所:東京外国語大学 本郷サテライト 5階セミナールーム
【プログラム】
司会:小野 仁美(東京大学)
報告(13:35-14:15)「良い兵士」とは?:イスラエル軍におけるジェンダーとエスニシティの交差
報告者:澤口 右樹 (東京大学大学院 博士後期課程)
コメント(14:15-14:25)
コメンテーター:保井 啓志(東京大学大学院 博士後期課程)
参考文献紹介(14:25-14:35)
佐藤 文香著『女性兵士という難問―ジェンダーから問う紛争・軍隊の社会学』(慶應義塾大学出版会, 2022年)(文字をクリックすると出版社のページに移動します)
休憩(14:35-14:45)
質疑応答(14:45-15:15)
[主催]科研費基盤研究(A)「イスラーム・ジェンダー学と現代的課題に関する応用的・実践的研究』(代表:長沢栄治)
[共催]科研費基盤研究(B)「『アジア・ジェンダー史』の構築と『歴史総合』教材の開発」(代表:三成美保)
[お問い合わせ先]イスラーム・ジェンダー学科研事務局 office★islam-gender.jp ※★は@に変更してください。