科研費基盤研究(A):イスラーム・ジェンダー学と現代的課題に関する応用的・実践的研究

「インターアジア現象としての『イスラーム』、そのジェンダー的分析:差異の指標から変化のけん引力へ」(iAIG)2020年度第二回公開研究会

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「インターアジア現象としての『イスラーム』、そのジェンダー的分析:差異の指標から変化のけん引力へ」(iAIG)2020年度第二回公開研究会

立命館大学アジア・日本研究所アジア・日本研究推進プログラム「インターアジア現象としての『イスラーム』、そのジェンダー的分析:差異の指標から変化のけん引力へ」(iAIG)では、2020年12月10日(木)12:30~下記公開研究会をオンラインで開催します。湾岸アラブ諸国におけるフィリピンからの移住女性家事労働者の事例をとりあげます。概要と参加方法は下記情報をご参照ください。
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◆日時:2020年12月10日(木)12:30~14:00
◆報告者
石井正子(立教大学)
「UAEのフィリピン人ムスリム女性家事労働者――ムスリム・アイデンティティのゆらぎと複層化」
渡邉暁子(文教大学)
「フィリピン人労働者のイスラーム改宗にみる包摂と排除――UAEとカタルの事例から」
◇ディスカッサント:平野恵子(お茶の水女子大学)
◇司会:鳥山純子(立命館大学)
◆オンライン開催・事前登録制
参加を希望される方は、開催二日前(12月8日)までに下記フォームより登録してください。開催前日までにオンラインでの参加についてのお知らせをお送りします。
https://forms.gle/CCRjvfC5pYq8ZGwVA
◆概要
 イスラームが可視化されるとき、その場から西欧の影をぬぐいさることは難しいものです。しかし日本でイスラームに出会う時、その影がイスラームと対峙することを阻んできたのだとしたら、私たちは、欧米的価値観とイスラームとの三角関係から抜け出し、直接向き合う必要があるでしょう。こうした着想のもと、本プロジェクトは「インターアジア」(そこにはもちろん日本も含まれる)な現象としてイスラームに向き合うことを試みます。
 第二回公開研究会では、国際的な移住家事労働を専門とする三人の専門家を迎え、すでに大規模な人口移動の現場となっている湾岸アラブ諸国におけるフィリピンからの移住家事労働者について議論します。移住女性家事労働者は、女性に担われることの多いケア労働に従事するという意味において過分にジェンダー化された労働力として、国際移動とジェンダーの議論においてはこれまでも学術的関心を集めてきました。本研究会ではこの問題を、インターアジアなイスラーム的ジェンダーの一現象として読み解きます。
◆問い合わせ先:iaigproject@gmail.com(iAIG事務局)
◆共催:「科研費基盤(A)イスラーム・ジェンダー学と現代的課題に関する応用的・実践的研究(代表:長澤栄治)」
◆主催:立命館大学アジア・日本研究所 アジア・日本研究推進プログラム「インターアジア現象としての『イスラーム的ジェンダー』の考察:差異の指標から変化のけん引力へ」(iAIG)
◆リンク:研究会詳細 ( https://iaigproject.blogspot.com/ )
     研究プロジェクト紹介 ( http://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/research/kyousei/03.html/ )