「ポストコロニアル世界のイスラームと女性・ジェンダー」(第43回CGraSS公開レクチャー/一橋大学国際社会学プログラム共催)
- 日時:2018年9月21日(金)午後4時半~6時半
- 場所:一橋大学東キャンパス 第三研究館3階研究会議室
(http://www.hit-u.ac.jp/guide/campus/campus/index.html, 39番の建物です) - 講師:ザフラ・アリさん(社会学者・ラトガース大学専任講師)
- 題目:ポストコロニアル世界のイスラームと女性・ジェンダー
○内容:2016年夏、フランスではブルキニが「女性の奴隷化」を助長するとして禁止する 自治体が相次ぎましたが、このように現代社会においてイスラームは「女性抑圧の宗教」と 表象されがちです。しかし極端なイメージが先行する一方、イスラーム世界で生きる女性 たちが権利拡大を目指して日々どのような戦いや実践を行っているのかは十分に知られて いません。米軍占領下のイラクで女性に聞き取り調査を重ねたザフラ・アリさんに、 イラク女性運動の事例を出発点に、イスラーム世界における女性とジェンダー、フェミニ ズムの現状と未来についてお話しいただき、「イスラーム」と「フェミニズム」の接続点と 可能性について考えます。
○司会:森千香子(一橋大学大学院社会学研究科教員)
○講師紹介:ザフラ・アリさんは社会学者、ラトガース大学専任講師。専門は、イスラーム 世界、中近東、特に現代イラクを中心とした戦争・紛争下における女性、ジェンダーと政治 運動。また(ポスト)植民地主義とフェミニズムをめぐる認識論にも関心を寄せる。2015年 フランス社会科学高等研究院に提出した博士論文を元にした単著 Women and Gender in Iraq: between Nation-building and Fragmentation (Cambridge University Press, 2018) のほか、編著にFéminismes Islamiques (La Fabrique 2012)、Pluriversalisme Décolonial (Kimé, 2017)がある。
○備考:講演は英語で行われ、逐次通訳をつけます。ふるってご参加ください。予約は不要です。