科研費基盤研究(A):イスラーム・ジェンダー学と現代的課題に関する応用的・実践的研究

【第一期】―イスラーム・ジェンダー学科研主催― 「ふつうの(=ないことにされる)」の暴力 エジプト映画『678』に見る性暴力の構造

―イスラーム・ジェンダー学科研主催―
「ふつうの(=ないことにされる)」の暴力 エジプト映画『678』に見る性暴力の構造

日時:10月21日(月)17:30-20:50(開場17:00)

場所:京都大学 吉田南キャンパス 人間・環境学研究科棟 地下講義室
〒606-8316 京都府京都市左京区吉田二本松町
タクシー:JR京都駅から約20分/市バス:230円

※申込不要・参加無料

 2011年の「1月25日革命」以降、エジプトにおける性的暴力やセクハラの公式数は大幅に増加した。しかし、こうした公的統計の増加の背景には、「革命」以前 に性暴力被害に合いながら、その声を抹消されてきた人々がいた。
 本講演会は、「革命」直前の2010年年末にエジプトで公開された『678』という 映画を題材に、性暴力を、抑圧が生み出す負のサイクルの一局面と捉え、エジプト社会に潜む暴力の引き金と、それを乗り越える希望のきざしを考える。そこで見えてくる暴力の構造は、今の日本の状況を考える上でも示唆に富むだろう。
 社会に潜む暴力を乗り越え女性の権利擁護をうたう運動が次々に現れながら今なお、人々の連帯を阻むものとは何か。そこで意味を持つ正義とは。そして暴力に潜む構造を見るための視点とは。

【プログラム】
17:00 開場
17:30 開会の言葉
17:35 上映前の解説
17:50 『678』上映
19:30 休憩
19:45 パネルディスカッション
20:40 閉会の言葉

【司会】
岡真理

【登壇者】
泉谷瞬、岡崎弘樹、後藤絵美、鳥山純子、堀あきこ(五十音順)

【主催】
科研費基盤研究(A)イスラーム・ジェンダー学の構築のための基礎的総合的研究(代表:長沢栄治)

【共催】
京都大学大学院 人間・環境学研究科 岡真理研究室
立命館大学中東・イスラーム研究センター(CMEIS)
立命館大学国際言語文化研究所ジェンダー研究会